甘粛省を旅するならここから始まる!~省都蘭州のオススメスポット~
今回は甘粛省を旅行する上で全ての始まりとなる街、蘭州について紹介します。
蘭州は甘粛省の州都であり、人口300万人をこえる大都市です。
名前を知っている方はほとんどいないと思いますが、昼間に観光しても楽しいし、夜はナイトマーケットで美味しい食事も楽しめるという素晴らしい街なのです。
本記事では、そんな魅力のたくさん詰まった蘭州について紹介していきます!
蘭州という土地について
ⅰ地理・歴史
ブログタイトルにもある通り、蘭州は甘粛省の州都、すなわち経済の中心となる街です。
ここは地形に大きな特徴をもっており、標高は海抜1600メートルで、黄河が市内を東西に横切るように流れています。さらに町の北側には岩山がそびえ立っているため、遥か遠い昔に厳しい環境の中切り開いた街なのかなあ、と街歩きしながらも思いを馳せることがでます。
また、古くからシルクロードの要衝として発展してきたという歴史的背景もあります。
「漢族に次いで回族が多く、(中略)白い帽子を被ったイスラム系住民が多い」
とウィキペディア大先生も仰っているとおり、街を歩いていると半円形の帽子を被ったムスリムの姿が目に付きます。
街歩き中にムスリム街に入ったときは別世界に迷い込んだような錯覚に陥りました。
ⅱ食文化
ムスリムが多いため食文化も特徴的です。
ご存知のとおりイスラム教の世界では豚が禁忌とされているため、牛と羊が食事のメインになります。
獣臭い肉を愛してやまない僕にとっては肉地肉林、垂涎モノの環境である。ということで、ここでは蘭州イチオシの羊料理を紹介したい。
、、、、が、今回ばかりはどうしても牛肉料理を紹介ぜざるを得ません。
これを食わずして蘭州に行ったと言う勿れ、何と言っても牛ベースのラーメンである「蘭州牛肉麺」が名物中の名物なのです。
街を歩くとそこら中に牛肉麺の店があり、朝から晩まで一日中にぎわっています。
味はラー油をドバドバ入れるので結構辛いですが、スープ自体はあっさりしていて美味。
最初は「辛い!」と思っていたのですが、食べているうちにだんだん癖になってきます。
この蘭州牛肉麺については味が良すぎた為別記事で紹介しようと思うので、楽しみにまっていてください。
見どころその① 甘粛省博物館
昼の見所は何と言ってもこれ。
甘粛省に関するあらゆる文化的な諸々を一挙に楽しむことができます。
1階~3階のエリアにシルクロードの歴史や古代生物の化石、1900年代初頭の民族運動等が展示してあり、きちんと見ようとすると平気で半日かかる程ボリューム満点。
さらに「半日も見て回るのはさすがに疲れるわ、、、」というこちらの心を見透かすかのように休憩用のコーヒーショップとフリーWi-Fiも完備してあります。
そしてこの博物館、なんと言っても入場料が無料なのが驚きです。観光客だけでなく、中国人もIDカードを提示すれば無料で入ることができます。
さすが社会主義、国家レベルで教育に力を入れているなあ、という印象でした。
無料で見るのが申し訳なくなるくらいに展示が充実しているので、蘭州に立ち寄った際は是非訪れることをお勧めします。
見どころその② ナイトマーケット
蘭州のナイトマーケットは正宁路小吃夜市という所が有名。主に回族が出店を出しており、羊肉をたらふく食べることができます。
また、どちらかというと中央アジアよりの印象が強いシャシリク(巨大焼き鳥みたいなもの)やプロフ(伝統的な炊き込みご飯)等も売っている為、よりシルクロード感を感じることができるのではないでしょうか。
5年ほど前に中央アジアを旅行したということもあり、昔を懐かしみながら楽しむことができた。ちなみに物価は1品10~20元と、街中の食堂に比べるとやや高いが、雰囲気が良いので十分おつりがくる印象だった。
・まとめ
蘭州について、多少なりとも「楽しそう」という印象を持っていただけただろうか。僕としてはとりあえず牛肉麺が美味しそう!とだけでも覚えてもらえたら幸いである。次は張掖という街について紹介するので、お楽しみに!!