2019年のラーメンブームを先取りするってばよ!~日本で蘭州ラーメンを食べてみた~
本記事では蘭州ラーメンの名店中の名店、「馬子禄(マーズールー)」の日本支店に行ってきたので紹介する。
「蘭州ラーメン」は現地では「蘭州牛肉麺」と呼ばれており、さっぱりとした牛肉ベースのスープに手打ちの麺、ラー油とパクチーのアクセントが病みつきとなる甘粛省蘭州の名物料理だ。「蘭州といえば牛肉麺」は中国人の一般常識であり、蘭州の宿についた途端パスポートチェックもそこそこに近所の美味しい店を紹介されたのもいい思い出である。僕なんかだんだん「ここ美味い!」とか「あんまり俺の好みじゃないな、、、」とか違いが分かる男になれるレベルで毎日食べていたし、かなり気に入っていたのでこんな味が日本でも食べられたらいいのにな、、、とずっと思っていた。
そんな矢先、僕は衝撃的な情報を耳にしてしまった
『蘭州ラーメンの名店「馬子禄」が日本に出店している』
馬子禄といえば蘭州ラーメンの名店中の名店であり、数あるラーメン店の中で唯一、中国政府から「中華老字号(中国内の老舗企業に贈られる賞)」に認定されている歴史ある店なのだ。また、蘭州ラーメンの店はその美味しさで1級、2級という風にランク分けされているのだが、この馬子禄は堂々の「特急」を獲得している。ガイドブックにも当然のようにその名を轟かせており、まさに名店中の名店と言ってよいだろう。
そんな名店の味が日本で食べられると聞いてからというもの、ソワソワして夜も寝られない程だったのだが、ついに先日行くことが出来たのでレポートしてみる。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 千代田区神田神保町1-3-18
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- (写真提供:spellbinder1130)
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店舗情報
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-3-18
アクセス:神保町駅A7出口から徒歩3分
駅から非常に近く、また大通りに面しているため非常にわかりやすい。
お店について
緑の看板に「蘭州拉麺」木目の看板に「馬子禄 牛肉麺」と書いてある、また、ランチタイムは非常に混雑するのだろう、待ち時間を表記する看板も外に設置されていた。なんでも日本のメディアにもしばしば特集されているそうで、Googleのサジェストに「馬子禄 混雑」と表示されることからもその人気が伺える。
僕が訪れたのは土曜日の午後6時くらい。人気店とあって並ぶのも覚悟していたのだが、この日は待つことなくすんなり入店することができた。
入店~オーダーまで
入店後はまず、入り口のレジで注文・会計する。先に会計を済ませる感じも本場と同じ方式である。メニューは「蘭州牛肉面(880円)」のみ。ラーメンしか無いあたり、店の本気度を伺える。
また、ここではトッピング等4つの項目について選択できる。
①追加トッピングの有無
追加でトッピングできるのはパクチー大盛(120円)と牛肉追加(200円)だ。ここでは追加トッピングは選択せず。
②トッピングを減らすか否か
パクチーとラー油の有無をそれぞれ選択できる。本場の味を堪能したい僕は当然両方とも載せる。
③麺の太さ
細麺、平麺(きしめんみたいな感じ)、三角麺からチョイスできる。本場では麺の種類がもっと細かく分かれており、確か10種類以上あった。ここではオーソドックスな細麺をチョイスした。
④黒酢を使うか否か
これは日本では聞きなれない質問なので注意。本場中国では牛肉麺に限らず食卓に黒酢が置いてあることが多いのだ。個人的には黒酢を入れると酸味で味が引き締まるので、味を変えるのに最高の組み合わせだと思っている。このお店では料理と一緒に小瓶に入った黒酢が運ばれてくるので、より本場を味わってみたい方は是非挑戦してみてほしい。
着丼~実食
席に着くと紙エプロンが用意してある。実はこの蘭州ラーメン、麺を手で引っ張って伸ばしている為麺に切れ目がなく、日本のラーメンみたいにうまく啜れないのだ。おかげで旅行中はよく上着をスープが飛んでいたのもいい思い出である。さらにティッシュが1席ずつ机の下についている為、いちいち隣の人を気にする必要がない。こういった配慮もありがたい。
と、そんなことを考えいているうちに料理が運ばれてきた。それがこちら。
本場同様ラー油ドバア!!!パクチーとネギドバア!!!みたいなのを想像していたのだが、思ったよりスタイリッシュな見た目。本場を悪く言うわけではないが、かなり日本人向けに洗練されている印象である。
↑本場イメージ図
まあそんな細かいことはどうでもいい、問題は味である。日本の中華料理といえば本場のものと比べて香辛料や油の量がジャパナイズされている印象があるため、正直このラーメンに関しても「どうせジャパナイズされてるんじゃないの、、、?」という印象があった。
そのような不信感を抱きながら、スープを口に運ぶ。
ウマァァァァァァイ!!!!!!
これぞまさに本場の味。というかさすが名店、蘭州のそこら辺にある店より断然うまい。しっかり味の染み出た牛ベースのスープは、あっさりしているが牛の旨味が凝縮されている。さらに、自家製ラー油&パクチーもしっかりアクセントとなっており、おいしさをより一層引き立てている。強いて言うならばラー油の量が少し物足りない気もするが、これは店員さんに言えば追加できるので問題ない。けちの付け所がない、まさに「本場の味」だった。
麺をうまく啜れずたまにむせながらも物凄い勢いで完食した僕は、最高に満たされた気持ちで店を出たのである。
最後に
少しでも「馬子禄」の魅力が伝わっただろうか。メディアでの特集ぶりやネットでの口コミ(食べログは3.6を超えている)、現在の人気ぶりを見ても2019年のラーメンブームは蘭州牛肉麺だと確信している。皆さんもぜひ牛肉麺を食べ、2019年のブームを先取りしておこう!!