砂漠のオアシスを堪能しよう!甘粛省敦煌の歩き方
こんにちは。
今回は甘粛省の中で最も有名であろう都市、敦煌について紹介します。今まで紹介した都市はどれも聞きなれないものばかりでしたが、「敦煌なら聞いたことある!」という人も多いでしょう。
一般的に敦煌といえばシルクロードのオアシス都市として知られ、砂漠の中に浮かぶ三日月の湖、「月牙泉」は有名です。そんな敦煌は夏になると1日6000人もの人が訪れるほどの一大観光地なのです。
そんな敦煌ですが、日本人にとってはまだまだマイナーな観光地であり、場所や行き方について謎に包まれた部分も多いのではないでしょうか。本記事は、そんな敦煌の歩き方について紹介していきます。
①どんな場所?
概要
蘭州の北西1100キロ離れた、ゴビ砂漠の中に位置する街。町は主に
市街地エリア・・・沙洲鎮と書いてある辺り
月牙泉エリア・・・月牙泉鎮と書いてある辺り
に分かれており、ゲストハウス的な安宿は砂漠に近い後者に集中しています。
市街地エリアと砂漠エリアは3番のバスで移動可能です(片道2元)。
また、市街地エリアには沙州市場という市場があり、夜になるとレストラン街を含め多くの人でにぎわいます。
歴史
前漢武帝の代に強度が支配していた西域に対して積極的に遠征を行い、この地に敦煌郡を設置しました。その後は西域経営の要衝としてその名を馳せ、「シルクロード」の名の通り、漢からは絹が、西域からブドウやゴマ、仏教などが互いに運ばれて栄えてきました。
また、仏教が栄えた土地として知られ、前漢~北宋時代の約1000年間、断崖絶壁を掘って銅像を作った莫高窟は非常に有名です。元代にはモンゴルがこの地を支配したことでこの地は徐々に衰退していきます。
どうやって行くの?
鉄道が一般的です。僕が乗った張掖―敦煌便で所要時間約7時間。蘭州―敦煌だと約10時間です。結構遠いのでいずれの場合も夜行で行くことをお勧めします。
値段は硬臥の場合で張掖―敦煌で2500円、蘭州―敦煌で4000円です。軟臥の場合は+2000円くらい見ておけば十分です。(レートは1CNY=16~17JPY)
みどころ①月牙泉
概要
敦煌、と聞いて多くの人が想像するのがこれでしょう。砂漠の中に浮かぶ三日月湖は圧巻で、遥か昔にオアシスとして栄えた様子をありありと思い浮かべることができます。
入場料は120CNY。追加料金を払えばラクダに乗ったりサンドスキーができたりします。が、僕が言ったときは気温が氷点下+風が吹いてめちゃ寒かったので、アクティビティをしてる人はほとんいませんでした、、、
とは言いながらも広大な砂漠とその中に浮かぶ三日月湖は息を呑む程に素晴らしいです。砂漠といえばアフリカのサハラ砂漠やチリのアタカマ砂漠などが観光地として有名ですが、中国のゴビ砂漠も負けず良いのでぜひ。
行き方
月牙泉エリアから徒歩ですぐです。巨大な砂山はエリアのどこからでも見ることができるので、絶望的な方向音痴でも道を間違えることはありません。市街地エリアからは3番のバスに乗って20分ほどで到着します。
みどころ②莫高窟
概要
冒頭でも紹介したように、1000年もの長い時間をかけ、断崖絶壁の岩山を掘って作られた仏教遺跡群です。観光する際は遺跡保護のためガイドと一緒に回る必要があり、また時間の制約上ガイドが任意に選んだ場所を見ることになります。
僕は仏像に関する知識ほぼゼロのまま観光したのですが、ガイドの解説がわかり易く十分に楽しむことができました。
作られた時代毎に仏像の様式が異なるのですが、ガイドさんに違いや時代背景を説明していただいたおかげで、1日で仏教美術に対する知識が50倍くらいになりました。
行き方
少しややこしいので箇条書きにします。
①「莫高窟数字展示中心」という場所(市内からバスが出ているし、タクシーでも30CNYくらい)でチケットを購入します。日本語ガイドのものがオススメ。
また、夏場はチケット争奪戦になるらしいので前日にチケットを買っておくべき。(当日じゃまず無理とのこと)
冬場は人がいないので当日で十分です。笑
②「莫高窟数字展示中心」で莫高窟に関する映画を2本見る。石油王がバックについてるレベルで金がかかってるクオリティなので、何言ってるかわからなくても面白いです。
③みんなでバスに乗って莫高窟に移動し、その後ガイド別に分かれて観光します。
④見終わったら帰りましょう。バスは人が揃ったら出る方式なので、下手すると結構待つ羽目になるかも、、、
補足
「莫高窟数字展示中心」がチケット売り場兼映画館になっており、街からは少し離れている。そのため夏は前日と当日の2回行く必要があるため少し手間です。
最後に
莫高窟は撮影禁止のため、良さを十分に伝えてきれないのが悔しいです。
敦煌という街自体アクセスに時間がかかりますが、絶対に後悔はしないので、ぜひ行ってみてください!!
七色に輝く大地を見よう!!甘粛省張掖の歩き方
ナショナルジオグラフィック表紙を飾ってもおかしくないほどの絶景。この世のものとは思えないカラフルさ。
この素晴らしい景色は甘粛省の「張掖」という街からたった1時間程で見ることができます。
どんな街?
張掖はジャンイエ(Zhangye)と発音し、州都蘭州から北西に500程キロ離れた場所にある都市です。
漢の武帝の時代に霍去病が匈奴に勝ったことで張掖群を設置したところから歴史が始まり、元代にはかのマルコポーロも滞在したという、なんとも歴史の溢れる街です。
また、近年では2008年から公開された「七彩丹霞」が七色に輝く絶景として少しずつ知名度を上げており、特に絶景ファンの中で今後ますます有名になっていくと予想されます。
街としてはそれほど大きくなく、街の端から端へ1時間もあれば行くことができる。小さな町と言いながらも趣のある通りや寺社仏閣も存在するので、時間があれば是非街歩きを楽しんでください。
どうやって行くの?
蘭州からの行き方は、大きく分けて鉄道と飛行機があります。
①鉄道で行く場合
所要時間蘭州からの所要時間はおそよ7時間。昼間と夜行列車が存在します。昼間に移動すると半日以上潰れてしまうため、旅程に余裕がない場合や体力に自信がある場合は夜行で行くのが良いでしょう。
②飛行機で行く場合
所要時間は約1時間。僕が使ったのはです。
ほんとは「シルクロードを陸路で旅行する」って目標があったので列車を使いたかったのだが、諸トラブルにより飛行機を使わざるを得ませんでした。
この時点で「陸路移動の夢が儚く散った、、、」とまあまあ悲観してたのだが、結果としてはこちらの方が断然オススメできました。
その理由は値段。吉祥航空という航空会社を使ったの、蘭州-張掖間の約1時間片道でなんと約2600円。アマゾンタイムセールもびっくりの安さです。
飛行機自体も2列×2の小ぶりなタイプですが、飛行時間も短いし全く問題ありませんでした。
ただし!!!
注意点が2つあります。
1点目はCtripから予約すること。ctripとは中国内の旅行に特化した旅行予約サイトの事である(中国版Expediaといったところか)。
skysccanerから検索した場合1万円ほどかかってしまいますが、ctripを使用した場合のみ2600円という破格の値段を享受することができます。
とはいえ、値段差は季節要因等の可能性もある為、必ずしも上記の値段になるとは限りません。
一度自分で調べてみることをオススメします。
2点目は、飛行機が途中で別の街で1度着陸し、再離陸したこと(僕が利用した時だけかもしれませんが、、、)。
中継地点に着陸した際は、一度全員飛行機から降りたのち、同じ飛行機に再搭乗するというオペレーションが行われるので注意が必要。
一応その旨を伝える機内英語の機内アナウンスはあるものの、寝ていた等の理由で聞き逃した場合、ものすごい不安に襲われること間違いなし。
ちなみに僕は昔、同様の飛行機に乗った際、中継地点を目的地に着いたと勘違いして危うく名前も知らない土地に置き去りになるところでした。こんな冷や汗ものの経験をしないためにも、空路を使用する場合は念頭に置いておきましょう。
見どころ:七彩丹霞公園
冒頭にも書いたように、張掖の見所はこれ。このカラフルな地形は丹霞(ダンシャ:Danxia)と呼ばれており、折り重なった地層の輝きはまるでこの世のモノとは思えません。
この地形、なんと発見されたのが2002年、公開されたのが2008年という非常に新しい場所なのです。
最近ブームになっている「絶景」ですが、まだ歴史が浅く有名でない割にそんじょそこらの風景よりもはるかに素晴らしいです。
僕が訪れたときは気温が氷点下かつ強風というかなり辛い環境だったにも関わらず、手がしもやけになりそうなのも忘れるくらい夢中でシャッターを切っていました。それほど素晴らしい風景だし、寒さを我慢してでも行く価値のある場所だと感じます。
また、この公園へは張掖のバスターミナルから約1時間で行くことができるというお手軽さも魅力です。
最後に
素晴らしい絶景を見ることができる懲役は甘粛省の超おすすめスポットです。あの絶景を見るのと見ないのでは旅行の満足度に大きな差が出るでしょう。あの感動を是非自分の目で確かめて下さい。
2019年のラーメンブームを先取りするってばよ!~日本で蘭州ラーメンを食べてみた~
本記事では蘭州ラーメンの名店中の名店、「馬子禄(マーズールー)」の日本支店に行ってきたので紹介する。
「蘭州ラーメン」は現地では「蘭州牛肉麺」と呼ばれており、さっぱりとした牛肉ベースのスープに手打ちの麺、ラー油とパクチーのアクセントが病みつきとなる甘粛省蘭州の名物料理だ。「蘭州といえば牛肉麺」は中国人の一般常識であり、蘭州の宿についた途端パスポートチェックもそこそこに近所の美味しい店を紹介されたのもいい思い出である。僕なんかだんだん「ここ美味い!」とか「あんまり俺の好みじゃないな、、、」とか違いが分かる男になれるレベルで毎日食べていたし、かなり気に入っていたのでこんな味が日本でも食べられたらいいのにな、、、とずっと思っていた。
そんな矢先、僕は衝撃的な情報を耳にしてしまった
『蘭州ラーメンの名店「馬子禄」が日本に出店している』
馬子禄といえば蘭州ラーメンの名店中の名店であり、数あるラーメン店の中で唯一、中国政府から「中華老字号(中国内の老舗企業に贈られる賞)」に認定されている歴史ある店なのだ。また、蘭州ラーメンの店はその美味しさで1級、2級という風にランク分けされているのだが、この馬子禄は堂々の「特急」を獲得している。ガイドブックにも当然のようにその名を轟かせており、まさに名店中の名店と言ってよいだろう。
そんな名店の味が日本で食べられると聞いてからというもの、ソワソワして夜も寝られない程だったのだが、ついに先日行くことが出来たのでレポートしてみる。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 千代田区神田神保町1-3-18
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:spellbinder1130)
- をぐるなびで見る |
店舗情報
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-3-18
アクセス:神保町駅A7出口から徒歩3分
駅から非常に近く、また大通りに面しているため非常にわかりやすい。
お店について
緑の看板に「蘭州拉麺」木目の看板に「馬子禄 牛肉麺」と書いてある、また、ランチタイムは非常に混雑するのだろう、待ち時間を表記する看板も外に設置されていた。なんでも日本のメディアにもしばしば特集されているそうで、Googleのサジェストに「馬子禄 混雑」と表示されることからもその人気が伺える。
僕が訪れたのは土曜日の午後6時くらい。人気店とあって並ぶのも覚悟していたのだが、この日は待つことなくすんなり入店することができた。
入店~オーダーまで
入店後はまず、入り口のレジで注文・会計する。先に会計を済ませる感じも本場と同じ方式である。メニューは「蘭州牛肉面(880円)」のみ。ラーメンしか無いあたり、店の本気度を伺える。
また、ここではトッピング等4つの項目について選択できる。
①追加トッピングの有無
追加でトッピングできるのはパクチー大盛(120円)と牛肉追加(200円)だ。ここでは追加トッピングは選択せず。
②トッピングを減らすか否か
パクチーとラー油の有無をそれぞれ選択できる。本場の味を堪能したい僕は当然両方とも載せる。
③麺の太さ
細麺、平麺(きしめんみたいな感じ)、三角麺からチョイスできる。本場では麺の種類がもっと細かく分かれており、確か10種類以上あった。ここではオーソドックスな細麺をチョイスした。
④黒酢を使うか否か
これは日本では聞きなれない質問なので注意。本場中国では牛肉麺に限らず食卓に黒酢が置いてあることが多いのだ。個人的には黒酢を入れると酸味で味が引き締まるので、味を変えるのに最高の組み合わせだと思っている。このお店では料理と一緒に小瓶に入った黒酢が運ばれてくるので、より本場を味わってみたい方は是非挑戦してみてほしい。
着丼~実食
席に着くと紙エプロンが用意してある。実はこの蘭州ラーメン、麺を手で引っ張って伸ばしている為麺に切れ目がなく、日本のラーメンみたいにうまく啜れないのだ。おかげで旅行中はよく上着をスープが飛んでいたのもいい思い出である。さらにティッシュが1席ずつ机の下についている為、いちいち隣の人を気にする必要がない。こういった配慮もありがたい。
と、そんなことを考えいているうちに料理が運ばれてきた。それがこちら。
本場同様ラー油ドバア!!!パクチーとネギドバア!!!みたいなのを想像していたのだが、思ったよりスタイリッシュな見た目。本場を悪く言うわけではないが、かなり日本人向けに洗練されている印象である。
↑本場イメージ図
まあそんな細かいことはどうでもいい、問題は味である。日本の中華料理といえば本場のものと比べて香辛料や油の量がジャパナイズされている印象があるため、正直このラーメンに関しても「どうせジャパナイズされてるんじゃないの、、、?」という印象があった。
そのような不信感を抱きながら、スープを口に運ぶ。
ウマァァァァァァイ!!!!!!
これぞまさに本場の味。というかさすが名店、蘭州のそこら辺にある店より断然うまい。しっかり味の染み出た牛ベースのスープは、あっさりしているが牛の旨味が凝縮されている。さらに、自家製ラー油&パクチーもしっかりアクセントとなっており、おいしさをより一層引き立てている。強いて言うならばラー油の量が少し物足りない気もするが、これは店員さんに言えば追加できるので問題ない。けちの付け所がない、まさに「本場の味」だった。
麺をうまく啜れずたまにむせながらも物凄い勢いで完食した僕は、最高に満たされた気持ちで店を出たのである。
最後に
少しでも「馬子禄」の魅力が伝わっただろうか。メディアでの特集ぶりやネットでの口コミ(食べログは3.6を超えている)、現在の人気ぶりを見ても2019年のラーメンブームは蘭州牛肉麺だと確信している。皆さんもぜひ牛肉麺を食べ、2019年のブームを先取りしておこう!!
甘粛省を旅するならここから始まる!~省都蘭州のオススメスポット~
今回は甘粛省を旅行する上で全ての始まりとなる街、蘭州について紹介します。
蘭州は甘粛省の州都であり、人口300万人をこえる大都市です。
名前を知っている方はほとんどいないと思いますが、昼間に観光しても楽しいし、夜はナイトマーケットで美味しい食事も楽しめるという素晴らしい街なのです。
本記事では、そんな魅力のたくさん詰まった蘭州について紹介していきます!
蘭州という土地について
ⅰ地理・歴史
ブログタイトルにもある通り、蘭州は甘粛省の州都、すなわち経済の中心となる街です。
ここは地形に大きな特徴をもっており、標高は海抜1600メートルで、黄河が市内を東西に横切るように流れています。さらに町の北側には岩山がそびえ立っているため、遥か遠い昔に厳しい環境の中切り開いた街なのかなあ、と街歩きしながらも思いを馳せることがでます。
また、古くからシルクロードの要衝として発展してきたという歴史的背景もあります。
「漢族に次いで回族が多く、(中略)白い帽子を被ったイスラム系住民が多い」
とウィキペディア大先生も仰っているとおり、街を歩いていると半円形の帽子を被ったムスリムの姿が目に付きます。
街歩き中にムスリム街に入ったときは別世界に迷い込んだような錯覚に陥りました。
ⅱ食文化
ムスリムが多いため食文化も特徴的です。
ご存知のとおりイスラム教の世界では豚が禁忌とされているため、牛と羊が食事のメインになります。
獣臭い肉を愛してやまない僕にとっては肉地肉林、垂涎モノの環境である。ということで、ここでは蘭州イチオシの羊料理を紹介したい。
、、、、が、今回ばかりはどうしても牛肉料理を紹介ぜざるを得ません。
これを食わずして蘭州に行ったと言う勿れ、何と言っても牛ベースのラーメンである「蘭州牛肉麺」が名物中の名物なのです。
街を歩くとそこら中に牛肉麺の店があり、朝から晩まで一日中にぎわっています。
味はラー油をドバドバ入れるので結構辛いですが、スープ自体はあっさりしていて美味。
最初は「辛い!」と思っていたのですが、食べているうちにだんだん癖になってきます。
この蘭州牛肉麺については味が良すぎた為別記事で紹介しようと思うので、楽しみにまっていてください。
見どころその① 甘粛省博物館
昼の見所は何と言ってもこれ。
甘粛省に関するあらゆる文化的な諸々を一挙に楽しむことができます。
1階~3階のエリアにシルクロードの歴史や古代生物の化石、1900年代初頭の民族運動等が展示してあり、きちんと見ようとすると平気で半日かかる程ボリューム満点。
さらに「半日も見て回るのはさすがに疲れるわ、、、」というこちらの心を見透かすかのように休憩用のコーヒーショップとフリーWi-Fiも完備してあります。
そしてこの博物館、なんと言っても入場料が無料なのが驚きです。観光客だけでなく、中国人もIDカードを提示すれば無料で入ることができます。
さすが社会主義、国家レベルで教育に力を入れているなあ、という印象でした。
無料で見るのが申し訳なくなるくらいに展示が充実しているので、蘭州に立ち寄った際は是非訪れることをお勧めします。
見どころその② ナイトマーケット
蘭州のナイトマーケットは正宁路小吃夜市という所が有名。主に回族が出店を出しており、羊肉をたらふく食べることができます。
また、どちらかというと中央アジアよりの印象が強いシャシリク(巨大焼き鳥みたいなもの)やプロフ(伝統的な炊き込みご飯)等も売っている為、よりシルクロード感を感じることができるのではないでしょうか。
5年ほど前に中央アジアを旅行したということもあり、昔を懐かしみながら楽しむことができた。ちなみに物価は1品10~20元と、街中の食堂に比べるとやや高いが、雰囲気が良いので十分おつりがくる印象だった。
・まとめ
蘭州について、多少なりとも「楽しそう」という印象を持っていただけただろうか。僕としてはとりあえず牛肉麺が美味しそう!とだけでも覚えてもらえたら幸いである。次は張掖という街について紹介するので、お楽しみに!!
シルクロードの醍醐味を味わう!中国 甘粛省ってどんなとこ?
こんにちは、ともです。
記念すべきブログ第1回目の記事は、年末年始に旅行した中国の甘粛省(かんしゅくしょう)についての紹介です。
一般的に「甘粛省」といってもピンと来る人は少ないですよね?
僕は今回の年末年始に甘粛省に旅行したのですが、「年末年始に甘粛省行って来たんだよね~」と友達に言ってもすぐには理解されず、話が盛り上がりません毎回写真を見せながら説明する必要があります。
今回はそんな現状を打破し、少しでも良さを分かってもらうべく、甘粛省の概要や魅力についてお伝えします。
ルートと所要時間
今回のルートは以下の通り(12/29~1/6)で、1週間もあれば割とゆっくり旅行ができると思います。
大阪→天津(乗り継ぎ)→蘭州→張掖→敦煌→蘭州→天津(乗り継ぎ)→大阪
どこにあるの?
中国の真ん中やや北西に位置する省で、シルクロードの上の要衝として栄えた町が数多く残る場所です。僕が今回の旅で訪れた町の1つ「敦煌」は世界的にも有名な街なんじゃないかと思います。
地図を見てもらったら分かると思いますが、かなり細長い形をしていますね。この細長い形のうち、中央~西側は「河西回廊」と呼ばれ、昔の中国王朝と西域を結ぶ非常に重要な役割を果たしていたそうです。(西の端はかの有名な玉門関です)
また、現在の省都は蘭州で、人口300万人程。イスラム系の住民が多く、今回旅行した都市の中で最も多く見かけたと記憶しています。彼らはムスリム特有の白い半円形の帽子をかぶっているので、一目でそうだと判別することができます、
どんな文化?
上述したように、歴史的にシルクロード上にあったこともあり、漢民族の文化と回族(中国最大のイスラム教徒集団)、チベット族の文化が混在しています。
従って街中でも豚肉を見かける機会はほとんど無く、牛肉や羊肉が多く食べられています。特に牛肉を使用した「蘭州牛肉面」はまさに蘭州の名物で、中国全土にその名を轟かせているそうです。
実際蘭州で仲良くなった中国人旅行者に「今回の旅の目的は?」と聞いたら「年越しと蘭州牛肉面!」と即答されました。笑
どんな気候?
いわゆる大陸の乾燥した気候であり、州都の蘭州で約1500メートルと比較的高所に位置しています。従って、夏は昼が暑く夜は涼しいって感じですが、冬は1日を通してかなり寒いです。いやほんとに寒かった、、、具体的には日中でも気温はマイナス、夜になると氷点下十数度って感じです。
従って夏がハイシーズンで観光に適している(話では人が多すぎて各所の予約が前日でもギリギリってレベルらしい)一方、冬はオフ of オフです。死ぬほど寒いせいか、全然人がいません。なのでゲストハウスに全然人がいなくて少しさびしい思いをしますが、人が少ないので観光地でもフリーパス状態かつチケットが安いってのはメリットかもしれないですね。
いくらかかるの?
ほんとにざっくりですが、航空券と現地で使ったお金で9万くらい(内航空券5万強)です、物価は安く、ゲストハウスは1000円以下、ホテルも2000~3000円くらいで泊まることできます。食費についても、その辺の食堂で食べたら大体20元~30元(300~500円くらい)、蘭州牛肉面に至っては10元(170円)くらいです。
さいごに
どうでしょうか?少しは「甘粛省」についての理解は深まったでしょうか?シルクロードの文化を感じることができる場所として、強くオススメできる地域でした。次回以降の記事では、今回旅行した各都市についての旅行記を上げていくので楽しみにしていてくださいね!